今日は、ヴァレリードガ ダンス デッサン』の断章「風景画その他についての考察」の続きを、p.564の9行目まで、読みました。p.563の6行目の「場所は歌う。」という一文については、対話篇『ユーパリノスまたは建築家』や評論『レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』との関連や、さらにさかのぼってボードレールの「万物照応」とのつながりなど、間テクスト性の複雑な模様を味わうことができました。風景画の歴史を簡単にたどったヴァレリーは、現代における風景画の「安易さ」に対する厳しい批判へと移っていきます。では、また来週。