今日はLe Mauvais Vitrierのテクストをひととおり読みました。一般的命題から始まって、具体例が挙げられていき、後半は自分に起こった説明しがたい衝動の話が語られます。前回に読んだ序文「アルセーヌ・ウーセイに」のなかに出てきた表現と同じような言い回しが見られることからも、この「駄目なガラス屋」がウーセイの「ガラス屋の歌」と何らかの関係(アンテルテクスチュアリテ)を持っているのではないかと考えるのはけっして突飛なことではありません。次回は、今日、ちょっと急いでしまったラスト部分をもう一度じっくり眺めてから、今日お配りしたウーセイの「ガラス屋の歌」(仏文研究室にプリントを置いておきます)を読みましょう。ウーセイのテクストの予習とあわせて、「ガラス屋」をめぐる二つのテクストを読み比べて、自由な感想を用意しておいてくだされば幸いです。では、来週。