「柘榴」の注釈の検討の続きです。まず、ローラーの注釈の残りを片づけ、ピエーロの注釈の一部を読みました。ピエーロは特にアンテルテクストとの関係を詳しく述べています。後半は、天才と狂気のテーマをかなり自由に展開していて、ヴァレリー研究者としてはなかなか興味深く思う部分もありますが、あまり踏み込むと細かくなりすぎてしまうので、前半の部分だけざっと見るにとどめました。これでいったん「柘榴」を終えて、次回は「失われた酒」の読みに入ります。御準備をよろしく。