今日は前回のローラーの注釈のポイントを復習してから、テクスト全体をもう一度、ゆっくり解釈しました。眠るお前の魂の奥底の秘密はわからないけれども、お前のフォルムは目覚めていて、それが私の目に訴えかける。とても官能的で、知性的な味わいの深い、「眠る女」のタブローです。次回は、ゴベールの注釈のうち、最初の部分(音声学的象徴読解、特にmasqueの分析)だけ見たあと、今度は8音節のソネット「柘榴(ざくろ)」を読みましょう。まず、注釈は参照せずに、辞書と自分の語学力だけをたよりに、精しくテクストとつきあうことから始めて、いろいろと問題意識を持ったうえで、ローラー他の注釈を参照する、という手順でいきたいと思います。準備をよろしく。