今日は、スタンダールの『赤と黒』のプリントの2番と3番を詳しく読んでから、レナル夫人とマチルドという二人の女性キャラクターをめぐって、さらに他の描写も追ってみたいと考え、皆さんにプリントを配り、レナル夫人をめぐる描写を二つほど読みました。田舎の美人。誇り高い女王。フランス語の原文の表現と日本語訳を比べてみると、両者の落差がいろいろとわかります。レナル夫人の「気位の高さ」は並々ならぬものであることが、たとえばdedaigneux(軽蔑的な/人を見下したような)やaltier(高慢な/横柄な)といった強い意味を持つ形容詞の使用から理解されます。次回も二人の女性の描写の続きを読みますので予習をよろしく。