今日は、「パスカルのパンセの一句をめぐる変奏」の続きで、プレイヤード版テクストのp.470の下から12行目まで、読みました。日中と違い、夜は、思考と事物との連結が切れて、人は星空を前にぼうっとするしかないけれども、人間の感受性はこうした茫然自失の「平衡状態」を破ろうとする。我々の身体が反射や分泌によって外界の脅威から身を守るのと同様に、魂もまた夜の非人間性に対して、心による素朴な反射的創造物と、精神による熟慮された創造物によって自分を守る……とヴァレリーは独特の表現を用いて語ります。以下の論の図式は容易に想像できます。一応、次回で本文のラストまで読む予定です。予習をどうぞよろしく。