今日はゴーチエの回想「エルナニ」の残りをゆっくりと読んでから、いわゆる古典主義とロマン主義の対立図式について簡単に復習をしました。この図式が王政復古期の反革命派のイデオロギーによって強化されたかもしれない点について指摘しました。こういう思想史的な解釈は面白いです。それから、ロマン主義的な主人公ジュリアンの物語、スタンダールの『赤と黒』から、レナル夫人の手を握りしめるシーンを分析しました。ボナパルティスト・ジュリアンの面目躍如の一節でした。次回は残りを読みます。時間があればバルザックのほうに入ります。プリントを配りました。予習をよろしく。