今日は、本文のラスト(p.473の最後)まで、読みました。「心」は(〈神〉を)発見し、「精神」は(〈システム〉を)探究する。パスカルは(〈神〉を)発見したが、それは、探究しなかったからだ、というのが、この論文のヴァレリーの一貫した態度です。途中、ヴァレリーパスカルにかなりの程度寄り添う姿勢を見せますが、結局、精神による科学的な探究の道に進まなかったパスカルを非難する構図は変わりません。ひと通り1923年の本文を読み終えましたので、来週から、1930年の注記の読みに入ります。二頁分ほど予習をよろしく。