今日は、さまざまな画家たちの代表的な作品をプロジェクターに映し出しながら、前回の復習をゆっくりとこなしました。印象派の画家たちはコローやクールベから多くを学んでいますが、写実主義の作家たちによる風景画の改革が、ものの見方よりは、むしろ、主題の選択に関わっていたというくだりなどは、たとえばクールベの大作「オルナンの埋葬」などを見ると、なるほどそうか、と思われます。物の見方・感じ方が根本的に変わるというのは、つまり、オペレーション・システムががらりと変わるということで、印象派による「純粋な感受性の到来」は、まさに革命的なことだったのでしょう。今日は、結局、たいして進まず、p.339の8行目まで、読みました。しばらくは、こんな調子で、絵や辞書の用例をふんだんに参照しながら、進めていこうと思います。なお、来週は、ミュラ先生講演会準備のため、休講とさせていただきます。