水4フランス文学講読

今日は、最終回。『ドガ・ダンス・デッサン』から「ダンスについて」の最後のページ(p.1173)を、ゆっくりと読みました。ヴァレリーは、人間の女性のダンサーよりも遥かに凄いダンサーを映画で見たことがあるといって、クラゲのダンスを紹介しています。そ…

今日は、p.1172を、読みました。ダンスの世界と普通の動作の世界の比較をした部分。似たような表現が繰り返されています。文章全体が難解に思われるとき、繰り返される似たような表現があれば、それらをチェックして、相互にリンクしてみると、論旨が明快に…

今日は、p.1170の復習をしてから、p.1171を全部、読みました。プレイヤッド版できっちり一ページ分、読み応えがあったと思います。外的な目的を明確に持ち、経済原則に則って動く第一カテゴリーの動作に対して、運動すること自体を自己目的化し、ひたすらエ…

今日は、p.1170の下から2行目まで、読みました。ダンスについての基本的な考察です。ヴァレリーの文章は、一見難解なのですが、それは、無意味に煩瑣な難解さではなく、思考の運動のルポルタージュ的な表現であることからくる難解さの印象です。今日読んだと…

今日は、p.1169の最後まで、読みました。これで、『ドガ・ダンス・デッサン』の最初の断章を、一応、全部、読み終えたことになります。プレイヤッド版でわずか七ページ分でしたが、しかし、確実に深い七ページ分だったと思います。こういう味わい深い文章、…

今日は、p.1168の下から4行目まで、読みました。密度の濃い文章を、プレイヤッド版で一頁分、しっかり読むことができました。皆さんの努力が、少しずつ、かたちになってきている、と感じます。けっして読みやすい文章ではありませんが、かといって、ひたすら…

今日は、p.1167の下から11行目まで、読みました。三段落分しか進みませんでしたが、構文と一字一句を丁寧に読み解いて、納得しながら進んだので、充実していたと思います。一文の息が長いために、構文を把握するのに時間がかかったり、短い形容詞がただ列挙…

今日は、p.1167の3行目まで、読みました。アンリ・ルアール氏の人物像が描かれている部分です。理系の超エリート校である理工科学校(エコル・ポリテクニック)を出たルアール氏は、冶金工学者であり、機械技師であり、熱機関の発明家であり、絵画蒐集家であ…

今日は、p.1166の9行目まで読みました。p.1165の真ん中あたりで出てきた「〔さすがの〕アルセストも、彼〔ドガ〕の横では、弱くて御しやすい男に見えたことであろう」という表現の味わいを知るには、アルセストがモリエールの喜劇『人間嫌い』の頭がよくて正…

今日は、p.1165の15行目まで、4段落分、じっくりとしたペースで読み進めました。個々の文の構造や単語の理解、一文一文の表面的な意味の理解に加えて、できれば、段落単位、いくつかの段落のかたまり単位で、結局、作家は何がいいたいのだろうか、表現のなか…

今日は、p.1164の6行目から二段落分だけ読みました。分量は稼げませんでしたが、とにかく、一字一句ゆるがせにせず、構文についての理解を最重要課題にして、じっくり訳読しました。こういう精読の訓練は、特に、二年生の方々にとって大切です。初級の授業で…

教室が810に戻りました

609教室が集中講義のため利用できません。また、参加者の数も絞り込まれましたので、当初の割り当て通り、今後は、810教室で授業を行います。よろしくお願いします。さて、今日は、前回の復習をしてから、p.1164の5行目まで、ゆっくり読んでみました。…

開講しました(教室は609に変更しました)

フランス文学基礎講読の授業を始めました。扱うテクストは、ポール・ヴァレリーのエッセー『ドガ・ダンス・デッサン』(初版1936年、普及版1938年)です。ひとつひとつの単語の手触り(音、意味、イメージ、コノテーション)の理解、熟語や語法・構文の理解…