今日は、デュラスの『モデラート・カンタービレ』について解説しました。男女の痴情のもつれかと思われる殺人事件をオリジナルにして、想像界での第二のエロス&タナトスのドラマがアンヌとショーヴァンの間で展開します。夕方に逢うのでどうしても西日の描写が多くなります。フランス語原文が明らかに伝える心象風景についても説明しました。来週は今日割愛した『愛人』を読んでからクノーの紹介に入ります(プリント配付しました)。引き続き予習をよろしく。