今日は、ヴァレリー『若きパルク』の第14節、381行目から424行目まで、読みました。幻の死を夢想する前半部では、パルクの白い裸身が血の海に接吻している(浸っている)という凄惨なタナトス的光景が喚起されていましたが、後半部では、生命への回帰、蛇への回帰、つまりエロス的生への回帰が示されていました。蛇の擬態表現では音と意味と形態の工夫が巧みです。次回(12月6日)は第15節を読む予定です。予習をどうぞよろしく。