今日は、ヴァレリー『若きパルク』の299行目から324行目まで(第10節の第3パート)、読みました。省略符号が多く使われていますが、これはパルクの歩み(足跡)の形態的な擬態です。波と風の混じる風景を、流音を多用して表すのは音韻的な擬態です。ヴァレリーの模倣的諧調は巧みです。意味的にはporte-moiの両義性が効いていました。これで詩の前半部が終了です。次回、325行目から後半部になります。引き続き、予習をどうぞよろしく。