今日は、セリーヌの『夜の果てへの旅』について、重要な箇所をいくつか抜粋して、解説してみました。崇高と郊外がキーワードでした。アルシードとモリーの天使的崇高性は哀切です。また、ランシーという郊外の街の名前の象徴性についても説明しました。セリーヌは本当に現代小説です。次回は、『夜の果てへの旅』から10年後の1942年に発表された世界的に有名な作品、カミュの『異邦人』他を紹介します。プリントをあらかじめ読んでおいてください。では、また来週。