今日は、「アポロンの巫女」の第10詩節の終わりまで、読みました。大蛇ピュトーにメデューサが重なった恐ろしいイメージから一転して、第9詩節と第10詩節では、アフロディテをも超える美しいイメージが喚起されています。技巧面では、第8詩節の1行目から4行目までの毒蛇の描写部分におけるアリテラシオンと入り組んだ構文はそのまま、とぐろを巻いてシューシューと音を発している蛇のイメージに重なるようです。巫女のモノローグは第11詩節で「転調」を迎えます。では、また来週。予習をどうぞよろしく。