今日は、p.801の下から1行目まで、読みました。デカルトの「方法」の意義について、ヴァレリーが明快に語っている部分です。デカルトの方法の成功をパスカルは少し妬んだかもしれないというくだりは、ヴァレリー得意の、パスカルに対する辛口評です。幾何学で成功したデカルトの方法は、一方で力学や物理学では誤謬を生んだのではないかという批判の可能性に対する、デカルトの「コルネイユ風の」反駁のセリフ(これはヴァレリーの創作です)は、次回読むことにします。ではまた来週。