今日もヴァレリーの講演「デカルト」の続きです。今日は、p.802の下から2行目まで、読みました。デカルトの渦動説(近接作用説)とニュートン万有引力説(遠隔作用説)との対比など、科学史的な基礎知識がないと、やや読みにくいところでした。その点、岩波の『哲学・思想事典』は、語の概要を知るのに本当に役立ちますね。ライプニッツの「活力」やモーペルチュイの「最小作用の原理」、いずれも見出し語で事典に載っていました。そんなわけで、今日は言葉の背景知識の確認に時間がかかり、あまり先に進めませんでしたが、急いでも仕方ありませんので、ゆっくり着実に読んでいきましょう。では、また来週。