今日は、「アポロンの巫女」の9詩節と10詩節の復習をしてから、「転調」が印象的な11詩節そして12詩節を読みました。11詩節の1行目から2行目に書かれている「どんな竪琴にも転調が含まれている」という部分は、竪琴を歌=詩と考えれば、そのまま、詩は転調だとするヴァレリー詩学になります。巫女のセリフに詩人の詩学が織り込まれている点が面白いですね。明るい9-10と暗い11-12の対比は脚韻の語彙の対比としてもはっきりうかがえます。今日は、先日のマルクス先生のセミナーから録音を一部聞いてみました。時々朗読もあって、楽しく勉強できますので、また、機会を見て、紹介するつもりです。次回は17詩節まで読む予定です。予習をどうぞよろしく。