今日は、p.567のキリのよいところまで、読みました。ロクマンの文章はなかなか味わいがあります。ユイスマンスは何度もパリを離れて隠遁生活にチャレンジしたりしていますが、結局いつも、またパリに戻ってきます。そのパリのなかでも彼の生活の拠点は6区と7区の狭い範囲で、生涯に11回、転居しています。心の奥底に、一か所にじっとしていることのできない不安というか、居心地の悪さを抱えていたようです。さて、来週からいよいよユイスマンスのパリ情景集の読みに入ります。今日配付したプリントの56番(ポンヌフ橋のマルト)と85番(あるレストランにて)を読みますので、予習をどうぞよろしく。