今日は、p.798の真ん中、段落の切れ目まで、読みました。精神の生活、純粋に知的な生活に言及した部分に「理解への渇望、創造への渇望」という記述がありますが、これは、たとえば若いころにヴァレリーが描いたレオナルド・ダ・ヴィンチの知的生活を思い出させますし、「栄光の放棄」という一句はやはりヴァレリーの青年期の傑作『テスト氏との一夜』のテスト氏の姿を想起させます。知性の劇を芸術として描き出したい願望は、ヴァレリーの生涯において一定しています。次回は5月14日となります。予習をどうぞよろしく。