今日は、先週の続きで、ヴァレリーの講演「デカルト」を、p.795の真ん中(Nous pouvonsの前)まで、読みました。ヴァレリーは基本的に詩人であるせいか、散文においてもイメージに富んだ比喩的な表現をよく用います。その点が、おそらく、彼の文章の大きな魅力のひとつでしょう。今日読んだところでは、理性の祭壇に捧げる生贄のイメージとか、デカルトの合理的構築物の下には理性の光ではない光の差し込む地下聖堂があるというイメージなどがそうです。とりあえず、しばらくのあいだは「デカルト」を読んでいくことにします。予習をどうぞよろしく。