今日は、p.1194の上から12行目まで、読みました。建築物の外的平衡から分子レベルの内的平衡まで、建築する人は思いを馳せるというあたりから、空間が空虚でなく充満しているという空間論に進み、そこでヴァレリーはレオナルドの手稿の一句を引用します。空間が無数の直線で充満しているという指摘は、ヴァレリーによれば、光の波動理論の萌芽を示すものとの由。この想像力の見事な発現をヴァレリーは19世紀のイギリスの物理学者たちの空間認識へとつなげていきます。来週で最終回となります。ラストまで頑張って読みましょう。