今日は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」のラストまで、読みました。ファラデーを紹介するマクスウェルの文章を引用するヴァレリーは、「見ること」、形を捉えること、イメージを思い浮かべること(想像力)を最大限に重視しています。この論文は結局、想像力論の側面がかなり強いということが最後の数頁でよくわかります。「難解な」部分の多い散文でしたが、これがヴァレリー的な散文のあり方の最初のまとまった出現なのだと思います。さて、来年度もヴァレリーの散文の読解を続けていく予定です。ご興味のある方の聴講を歓迎いたします。