開講しました!

 今日は、まず成績評価の方法や、今後の授業予定について説明したのち、さっそく19世紀後半の概観の第一回としてボードレールの『パリの憂鬱』から第9番の散文詩「駄目なガラス屋」を例に挙げ、テクストをひととおり読んでから、先行テクストとの関連の二形態(模倣と反抗)について、エドガー・ポーの「天邪鬼」の模倣と、アルセーヌ・ウーセイの「ガラス屋の歌」への反抗という、ダイナミックなアンテルテクスチュアリテ(間テクスト性)の実例を紹介してみました。ボードレールの残酷で美しいテクストが、より一層深く「人間主義的」だ、と感じてくださったとしたら幸いです。