開講しました!

 今期は、ヴァレリーの「ナルシス〈断章〉」についての研究論文をいくつか読んでみようと思います。今日は、さっそく、1974年のニコル・セレレット=ピエトリの論文「ナルシスの変貌」と1992年のミシェル・アキアンの論文「〈断章〉の断章」のコピーを配付し、詳しく読み進める前に、だいたいどのような論文なのか、全体をざっと眺めてみました。この、読む前に、全体をざっと眺めてみるという身振りは、論文を読む場合、あらかじめ一定の問題意識を刺激して関心を開いておくという意味で効果的ではないかと思います。当面、セレレット=ピエトリの論文を読んでいきます。次回はp.15の3行目あたりまで進む予定です。予習をどうぞよろしく。