今日は、p.114の上から4行目まで、読みました。『序説』が一般的詩学を語るヴァレリー最初のテクストであり、理論の書でありながら、閉じた体系ではなく体系一歩手前の「序説」であること、そしてそれが大胆な試みを担保していること、さらに、文学を離れたはずのヴァレリーなのに、最も文学的な散文詩的テクストが散見され、世界の官能性に開かれていること、など、『序説』の逆説的特徴が語られました。続いて、難解なテクストである『序説』の全体の構造について、ジャニーヌ・ジャラの仕事を参照しながら、その見取り図が紹介されます。連休明けの次回は、その見取り図を復習しつつ、解説のラストまで読む予定です。