開講しました!

 ヴァレリーの代表作『若きパルク』(1917年)を読む授業が始まりました。この2月に出版されたばかりのミシェル・ジャルティ編によるポッシュ版『ヴァレリー作品集』第1巻(今月下旬に第2巻と第3巻が出て全3巻が揃います。発表時代順にテクストが置かれた待望の新版作品集です)の381頁から420頁までの部分をテクストとします。最初の数回はジャルティによる解説を読んでいきます。今日はさっそく382頁の終わりまで読みました。1912年、ヴァレリーは旧作への加筆を契機に新たな詩の制作に着手します。いくつかの詩句の輪郭が鮮明になり、基盤となるテーマが萌え出で、形式の見通しも明らかになってきて、将来の作品の予感が高まっていきます。『若きパルク』がいかにして出来上がっていくか、次回も続きを読みます。10頁分ほど、予習をよろしく。(テクストのコピーを私の研究室入口ポストに入れておきますので、次回から参加される方はお持ちください。)