今日は、フローベールの『感情教育』の冒頭を中心に、描写の特徴について解説しました。ジャック・ノワレのいう「視覚化」はここでも顕著でした。ルイーズ・コレ宛の手紙で、フローベールは、韻文のような散文を書くことが目標と述べていましたが、その点、納得できたのではないかと思います。さて、来週のこの授業は休講です。次回はゾラの『居酒屋』を読みます。これも「視覚化」が非常に顕著です。資料を配りました。残部は私の研究室の入口ポストに入れておきますので、欠席された方はおとりください。予習を、どうぞよろしくお願いします。