今日は、プルーストの『失われた時を求めて』のプチット・マドレーヌ体験の一節と、「見出された時」の芸術哲学を述べたくだりを、読みました。戦慄、おののき、震え……、感動の要所要所でこの身体経験が反復されます。現像を待っているネガは私たちのなかにたくさん転がっているようです。「現実」や「本当の生」をプリントして明るみに出す努力を職業的に行うのが芸術家であるという指摘は、芸術と触れる一定の促しになるでしょう。来週もプルーストの続きです。スワンの恋のくだりを読みます。予習をよろしく。