水2フランス文学研究演習I

 開講しました。大学院の授業です。前年度に引き続き、ヴァレリーの芸術論テクストを読みます。今回は1931年1月の講演をもとにした1932年発表の文章「コローをめぐって」(1934年刊行の『芸術論集』第2版所収)を読んでいきます。初回の今日は、ヴァレリーと芸術家たちについて導入のお話をしたあと、さっそくテクストの読解に入り、p.1330(ミシェル・ジャルティ編集のリーヴル・ド・ポッシュ版ヴァレリー作品集第1巻の頁数を示します)の下から2行目まで、読みました。前年度に読んだドガ論やマネ論と同様、ヴァレリーの文章の芸が冴えわたる味わい深いテクストの姿をじっくりと観察していきたいと思います。担当範囲の割り振りも行いました。これからなるべく丁寧に読んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。