水4フランス文学基礎講読I

 開講しました。初級文法を終えたばかりの方々がフランス文学の原文を読むために必要となるステップとして、ときどき、文法のやや詳しい説明や練習問題のプリントを配ることにしています。今日も、大過去について、詳しい説明と練習問題を経由してから、シュオブのSF短篇「オジグの死」の冒頭部を読みました。特に、3行目終わりから6行目頭にかけての長い一文について、基準点となる半過去が全体の中心的動詞となっており、その半過去で示されている時間よりも以前に生起したことがらが大過去で表現されている点に注目しながら、長く複雑な文の構造と意味を、できるだけ正確に把握すべく、参加者の皆さんに日本語に訳していただきました。実際に訳文を作ってみると、理解が深まるということがわかっていただけたら幸いです。こんな調子で、じっくりと進んでまいります。