今日は、第四段落の途中、p. 1157の本文25行目まで、読みました。伝記の作り方として、博識の方法ではなく、仮説構築の方法をとると宣言する部分です。思考についてのテクストである「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」は、思考の劇を描き続けたメタポエムの詩人ヴァレリーらしいデビュー評論といえます。独特の言葉遣い(数学的・物理学的な単語の使用)と凝った文体に慣れるのに少し時間がかかりますが、慣れてくると、このテクストの魅力がリアリティをもって迫ってくるのではないかと思います。慣れるまでしばらくはご辛抱願います。では、また来週。