今日は、「詩の愛好家」の終わりまで、読みました。前半二詩節で思考の断続性(未完成性)が一般的に述べられたあと、後半三詩節で詩の経験が「完成したひとつの思考」を味わう幸福な経験であることが語られています。抽象的ですが、詩を読むことの悦びが力強く描かれています。さて、これでひととおり『旧詩帖』は読み終えました! あと二週、時間が残っていますので、今日読み終えた「詩の愛好家」の前半部の雰囲気とよく似た、一種の「思考詩」(ヴァレリーの得意の分野と言えるかもしれません)の傑作『アガート』を紹介したいと思います。テクストを配付しました。今日出席できなかった方は今井研究室入口に入れておきますのでお取りください。とりあえず予習をしてきてくだされば幸いです。では、また来週。