2011-11-16から1日間の記事一覧

今日は、マラルメの初期の詩篇を三つ(「陽春」「鐘つく人」「青空」)読みました。いずれもテーマは共通で、理想の詩を追い求めているが、なかなか理想の詩が書けないので嘆いている詩人の自虐的な詩です。意味内容はネガティヴなのですが、こうして詩の形…

今日は、私の担当の最終回、「ヴァレリーとドガ」のテーマでお話させていただきました。1917年9月のドガの死に際して、ヴァレリーは「カイエ」に、ドガとの交流で印象深かった点をいくつかメモしていますが、そこでメモされていたことがらはすべて、1936年の…

今日は、セレレット=ピエトリ論文のつづき、p.18の下から7行目まで、読みました。「1920年の事件」(カトリーヌ・ポッジとの恋愛事件)が「ナルシス断章」の制作の過程でいかに大きな出来事であったか、その事件の痕跡がいかに深く刻み込まれているか、こま…