今日は、シュオブ『少年十字軍』の第6章「カランダールの語り」を読みました。イスラム教徒から見た「子供たちの純粋性」の報告です。カランダールが目撃した子供たちの群れの中に、目の見えない子とその子の手を引く少女の姿がありました。第4章に出てきたユスタスとアリスです。こうした参照は物語の世界を重層化し、哀切の度合いを増します。来週は第7章全部(幼いアリスの語り)と、最終章となる第8章(教皇グレゴリウス九世の語り)の最初の頁を読みます。引き続き予習をどうぞよろしく。