今日は、アンドレ・ブルトンの『ナジャ』の導入の部分と、最初の出会いの一部を読みました。邦訳69頁で述べられている労働批判の考え方は、じつに興味深いものがあります。しかし、そのような批判に共感はできても、「いまわしい生活上の義務から労働を強いられる」のが一般的な現実でしょう。『ナジャ』はそんな一般的な現実を生きる人に少しだけ夢を見させてくれる存在かもしれません。ブルトン同様「うろたえた目撃者」として、この物語に耳を傾けるとしましょう。では、また来週。