今日は、p.1261の上から4行目まで、読みました。ヴァレリーのテクストの書き方、というか、一般に、フランスの作家のテクストの書き方には、一定の基本的な作法のようなもの(基本的な作文テクニックというか作文レトリックのようなもの)があって、シンメトリーの重視というのがそのひとつではないか、というような話を少ししました。ヴァレリーのシンメトリー感覚に裏打ちされたイメージ豊かで多角的な表現によって、読む側の理解も明確化するという側面は確かにあるように思います。後期から参加された受講者の方々は少し面食らうと思いますが、ヴァレリー節にもじきに慣れるでしょう。では、また来週。