今日は、p.1247の上から8行目まで、読みました。哲学者は言語芸術家である。哲学者は概念の操作をしているときに、まさに、創造をしているのだ。ヴァレリーはそう考えます。そういう認識を持てない哲学者をヴァレリーは批判します。とりわけ、パスカルに対する批判にはかなりの毒が含まれています。p.1245からp.1246にかけての欄外注は相当強烈です。「安上がりに、大きな印象を与えようとする意図」が見え見えだとヴァレリーパスカルを批判し、言説の喚起度の強さでは、護教論もポルノも同じく容易だと断じています。続いて表れる「純粋詩」への言及ですが、これは、思想伝達手段としての言葉への警戒と、他に奉仕しない絶対的詩的言語への希求が、一定の関係を持つことを示しているでしょう。テンションの高い文章がずっと連続します。面白いです。では、また来週。