今日は、p.1245の下から12行目まで、読みました。1244頁のところは、ヴァレリーの芸術論でも重要な部分です。哲学的美学が二つの対立する観念に分離してしまうところの諸要素(たとえば物質と精神とか意識と無意識とか……)のあいだに、芸術家たちは、活発な交換(共同、協調)を感じとりながら、作品を制作しているのだが、そうしたことに哲学的美学は思いを致すことがない、と、ヴァレリーは相変わらずの毒舌を振り撒いています。次回は、具体的に、パスカルやカントの名前が現れます。予習をよろしく。