先週は、アントワーヌ・コンパニョン先生の講演会にお集まりいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、とても充実した勉強の機会となりました。さて、今日は、「ナルシスは語る」の最後まで、読みました。主客のイメージが一体化する表現がでてくるところ(たとえば39−41行目)が面白いと感じました。ラスト部分は、消えて(死んで)いく自分の思いを横笛に託そう(魂を吹き込もう)とするところが、哀切です。全体をかなり丁寧に読みました。次回は、ホワイティングの注釈の全体に目を通し、詩を論じるということの、ひとつのあり方について、検討してみようと思います。それでは、また来週。