今日は、p.340の11行目まで、読みました。印象派の「網膜」による「純粋な感受性」の重視は、詩の分野では象徴派の純粋言語による絶対詩の探究と密接な関連をもっているとヴァレリーは指摘します。言語の原理に拠るマラルメの絶対詩と事物を光の転調としてとらえる印象派は不可分であるとヴァレリーは強調します。二つの運動に共通した神秘性、観想的な性質は、ともに感受性の重視を基本としていることが語られていました。「ベルト・モリゾをめぐって」というタイトルの文章なのに、なかなか、ベルト・モリゾが出てきませんが、このあと、ようやく主人公の登場となります。p.342の下段あたりまで、予習をよろしくお願いします。