今日は、「海辺の墓地」の最後の二つの詩節、第23詩節と第24詩節を読み、ローラーさんの注釈にも一通り目を通しました。この詩の最後の行は、詩の最初の行と対応していて、ひとつの円環が閉じる形になっています。思考で行き詰った果ての打開の道は、やはり、身体の運動であり感覚の全開である、ということでしょうか。散りばめられたvの音が、生命のほとばしりをそのままなぞっているようです。さて、結局、後期は、ずうっと「海辺の墓地」に付き合うことになりました。一通りテクストを読んだうえで、最終回となる来週は、ローラーさんによるまとめの部分(pp.225-229)を読みながら、私たち自身の感想もまとめておきたいと思います。準備をよろしくお願いします。