今日は、ヴァレリー自身による朗読を聞きながら、「海辺の墓地」の第13詩節と第14詩節を読みました。ここは難しいところですが、1917年の初稿段階から、ほぼ書かれていたところで、全体の中でも、大きな手直しをこうむることのなかった部分です。ローラーさんの注釈は、他の詩節との関係を指摘したり、難解な箇所の読みの仮説を示したり、ある程度の手がかりを与えてくれるので、参考になります。なお、ヴァレリーの読み方は、[i]という音を少し引っ張るところがありますね。たとえば、Midi la-haut, Midi sans mouvementは、「ミディー・ラ・オ、ミディー・サン・ムーヴマン」という感じです。相変わらず難しいため、なかなか進まないですけれども、めげずに、次回は15〜18を読みましょう。今日と同じく、ローラーさんの注釈を読んできてください。