2012-12-12から1日間の記事一覧

今日は、前回(11月28日)の続きで、フローベールの『感情教育』のお話です。文章の魅力、なかでも、「吸い込む」「とろける」といった感覚的な表現の豊かさ、自由間接話法の自在な活用の効果(語り手の視点と登場人物の視点の双方をいいとこどりした叙…

今日は、「序説」第二段落の終わり(p. 1156の2行目)まで、読みました。「われわれ(nous)」を語りの人称として用いて一般的な地平を述べた第一段落からは一転、今度は、「わたし(je)」を語りの人称として、「ある人間」を想像する試みが始まります。本…