2007-07-17から1日間の記事一覧

最終回

ヴァレリーのエッセイ『ヴェルレーヌの通過』を読みました。若い頃、リュクサンブール公園近くのゲイ=リュサック街に住んでいたヴァレリーは、数学者ポワンカレと詩人ヴェルレーヌの通過を描いて、それぞれの人物のために語彙を選び、それをそれぞれの宇宙…

最終回

pp.37-45を急ぎ足で説明しました。旧批評の最後の砦「文学の特殊性」という命題に対するバルトの批判です。文学は文学だというトートロジーに自閉し、コトバの検閲・禁止による自縄自縛によって、自分自身が沈黙せざるを得ない旧批評の貧しさ。「旧批評家は…