今日は、『少年十字軍』の第1章の終わりと第2章の本文をすべて、読みました。第2章の語り手は去年読んだ「黄金仮面の王」と同じ病を患っている者ですが、前半の呪詛が後半の物語によって見事に相対化されます。主キリストと同じ、白いお方であるあなたをなぜ怖がることがありましょうか、という少年の無垢な言葉は語り手にとって大いなる救いになっています。少々急いでしまいましたが、物語の味わいを受けとめるため、なんとか一気に読み終えたいと考えました。ご了承ください。次回も予習をどうぞよろしく。