今日は、まず宿題の答え合わせをゆっくりと行いました。絶版となった参考書『実習フランス語教程』(白水社、初版1980年)の練習問題には文学作品からの抜粋も多くみられるようで、一文一文それ自体にかなりのオーラが感じられますね。また、機会があれば、宿題を出します。続いて、シュオブの『黄金仮面の王』の続きです。今日は、p.6の最終行まで、読みました。表情が動いてやまない素顔の者に不動の仮面の美が判断できるかと問い詰める王に対し、ひじりは、盲目の自分にはわからないと答えたうえで、もしかすると、王には愉快な道化と見えている者たちが実は憂いに泣いているかもしれず、また、王には謹厳な神官と見えている者たちが実は王を欺く邪悪な喜びに身をよじっているかもしれないという推測を述べます。動揺する王はこのあと、はたしてどういう行動に出るのでしょうか。では、また来週。