今日は、ロマン主義の代表的な詩として、ラマルチーヌの「みずうみ」を読みました。詩人自身の悲恋の経験に基づく個人的な抒情詩であるという点では、これまでに読んできた、ルソーやコンスタンのテクストと同じ、自伝的な作品であり、また、いずれも、至高の愛が一瞬にして過ぎ去ってしまうという認識において共通しているように思われます。「ロマン主義的詩想の昂揚には何らかの不幸が必要である」という阿部良雄先生の言葉を思い出します。さて、次回は、ロマン主義の代表的な劇作品として、ユゴーの『エルナニ』の冒頭を読む予定です。プリントを配りました。予習をよろしく。