今日は、p.465の終わりまで、読みました。p.465の2行目の「industrie」は「産業」ではなく「巧妙な技」の意味です。6行目でヴァレリーは「tutoyer」していますが、この親密さは同業者意識に基づくものかもしれません。続く段落でも、ヴァレリーの原理的な作家論が展開されています。作品を書いた作家と、作品テクストから読者が想像する作家像とは、まったく別物であり、混同してはならないということ。これはヴァレリーのデビュー評論の頃から一貫して変わらないエクリチュール論です。次回も2頁ほど読む予定です。予習をよろしく。