今日は、「アポロンの巫女」の第18詩節から第21詩節まで、読みました。巫女の心身の奥底から「秘密」がじわじわとこみあげてきます。それは死への欲動のようなものであると同時に生のエネルギーの爆発に向かう動きでもあるようです。第20詩節はまさに「二つの性質」が合一するさまを音韻の名人芸によって表している部分と言えます。音的にはピエール・ギローが指摘している通り、i(イー)とl(エル)の二つの音が関係の網の目の中心というか両極になっています。次回は最後の二つの詩節を読み、ワルゼールの解説の一部を読む予定です。予習をよろしく。